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『広異記(こういき)』は晩唐以前に成立した推定志怪集。 撰者は王通明(おうつうめい)。但し、存世の時代や本貫、経歴の一切は不明であり、従って本書の成立年代も不明で、唐懿宗の咸通初年頃(基督教暦9世紀中半)の成著と考えられる樊綽(はんしゃく)『』巻10に本書を引いて盤瓠の神話を叙しているのでそれ以前の成立であった事しか判らず、更に、その盤瓠神話の僅か1条が確かな逸文として知られるのみで全体の内容や巻数も明らかでないが、その1条から敷衍すると古代の神話を集めた志怪集であったとも推定出来る〔李劍國『唐五代志怪傳奇敘録』、南開大學出版社、1993年。〕。 なお、『太平御覧』巻921や撰註『事類賦(じるいふ)』巻19、纂『広博物志(こうはくぶつし)』巻42等が『広異記』からとして引く赤帝女(せきていじょ)の帝女桑神話も古代神話という共通性から盤瓠神話同様本書の逸文である可能性がある〔李前掲書。尤も、戴孚撰の同名集に帰す説もある。〕。 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「広異記 (王通明)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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